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バノンの謝罪

  •  2018.01.09 08:45
1月9日(火)

マイケル・ウォルフの本、“Fire and Fury”『火と怒り』中の自身のコメントから生じたトランプ大統領の反発に対し、スティーブ・バノン氏が昨日、大統領とその家族に対し、謝罪声明を発表しました。
概要は以下の通りです。

-「ドナルド・トランプ・ジュニア氏は愛国心のある善良な人物です。彼は自分の父親と、わが国を良い方向に向わせた政策への、絶え間ない擁護者であり続けています。」

- 「大統領と彼の政策への私の支持も揺らぎのないものです。私の全国ラジオ放送、Breitbart News、そして東京(J-CPAC)と香港、アリゾナとアラバマ州でのスピーチや出演で毎日、見せてきたようにです。」

-「トランプ大統領は、クリントン組織と対決し敗北させることができた唯一の候補者です。私は今日まで、トランプとトランプ・イズム(トランプ主義)のメッセージを説くために世界的努力をしてきた唯一の人物であり、 再びアメリカを偉大にしようとする取り組みにおいて、依然として矢面に立つ準備ができています。」

-「ロシア関係者との会談に関する私のコメントは、駆逐艦での海外赴任、という私の海軍将校としての人生経験から来たものです。その主要な使命は、レーガン時代、ペンタゴンでの私の時代、ソビエトの潜水艦を捜索することでした。その時の私たちの焦点は、「悪の帝国」の打倒であり、ソビエトに対するレーガン戦争と、ソビエトへのウラン販売にヒラリー・クリントンが関与していたことについての映画を製作することでした。」

-「私のコメントは、どのようにロシア人が行動しているかについて経験と知識を備えた経験豊富なキャンペーン専門家ポール・マナフォート氏に向けられたものです。
彼は、あのロシア人達が二枚舌で、狡猾で、私たちの友人ではない、ということを知っているはずでした。
繰り返していうと、これらのコメントはドナルド・ジュニアに向けたものではありません(注:Don Jr.、Paul Manafort、Jared Kushnerそしてロシア人弁護士との間の会合が「反逆的」であった、という彼の引用に関して)。」

-「ロシア調査のばかげた性質について言うべきことはすべて、『60 Minutes』番組のインタビューで述べました。共謀などなく、調査は魔女狩りです。」

-「ドナルドJr に関する不正確な報告への私の対応が遅れたことが、大統領の初年度の歴史的成果から注目をそらしてしまったことを残念に思います。」

この謝罪がトランプ大統領との物事を円滑にするかどうかはまだ分かりません。
この数日間、大統領は電話で彼の支持者たちに、自分とバノンのどちらかを選ぶ必要があると伝えていた、と昨夜報道されていました。
大統領はまた、トランプ支援の目的でテレビに出演する人々に対し、「スティーブを埋葬する」ことを望んでいる、とも述べました。
ただ、これらはすべて、バノンの謝罪の前に起こったことです。
今回の謝罪に対し、トランプ大統領がどのように反応するか、見守る必要があります。

   以上
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最新現況分析

  •  2018.01.05 23:31
2018年1月5日(金)

新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します。

さて、トランプ大統領の長男らが昨年の大統領選挙期間中に行なったロシア人弁護士との会合について、昨年のJ-CPACにも登壇したトランプ氏の側近だったスティーブ・バノン 元首席戦略官・上級顧問が、彼らを「反逆的」と述べた発言が報じられたことで、トランプ氏は3日、バノン氏は「正気を失った」などと猛烈に批判しました。

バノン氏の発言は、ジャーナリストのマイケル・ウルフ(Michael Wolff)氏が執筆した新刊「Fire and Fury: Inside the Trump White House(炎と怒り:トランプのホワイトハウスの内側)」で紹介されているものです。

抜粋によると、大統領選挙期間中だった2016年6月9日、ニューヨークのトランプ・タワーで行われたトランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏らとロシア人弁護士との会合について、バノン氏は以下のように述べたとされています。
「たとえこれが反逆的だとか、非愛国的、あるいはひどいことではないと思われていたとしても、私はそのすべてが当てはまると考えている。すぐFBI(米連邦捜査局)に連絡するべきだった」

トランプ氏は声明で
「スティーブ・バノンは私個人とも、私の大統領職とも全く関係ない。解任されたとき、彼は職だけでなく正気も失った」などと述べ、好戦的な姿勢で知られるトランプ氏としても異例の調子で不快感を表明しました。

   ☆

この点、JCUとACUでリサーチした、最新の現況分析をお伝えします。メディアはほとんど知らない内容になります。

まず、二人の間は既に、かなりの溝があったのではないか、と勘ぐる向きもありますが、ホワイトハウス筋からの最新情報では、二人はつい3日前まで、電話でやり取りをするほど親密な仲でした。

次に、話題の本の著者、Micahel Wolffは、有ること無いことをセンセーショナルに書くことで有名な作家です。
本の内容に何処まで信憑性があるかですが、トランプ氏が大統領になり、政権引継ぎの混沌時に、どさくさにまぎれて200人位のトランプ氏の取り巻きにインタビューして廻り、それを本に纏めたので、必ずしも内容を「でっち上げ」と一笑に伏すことができないのが厄介です。 

トランプ大統領の義理の息子クシュナー氏は、中国で手広くビジネスを展開していることから、親中のグローバリストで、中国の影響をかなり受けているため、当初から反中反共のバノン氏とは折り合いが良くありませんでした。

現在の情勢は、どちらかと言うと、大統領がクシュナー氏側に傾倒してきていたため、バノン氏はそれをかなり危惧し、発言が過激化していました。

今回は、暴露本の内容を受けて大統領が自分の家族を守る為に、バノン氏を批判したことで話題になっています。 

バノン氏からはまだ、この本の内容及び大統領からの批判に対して、まだコメントは出ていませんが、今回の事件をエスタブリッシュメント達は大変喜んでおり、大統領と一緒になってバノン氏を批判しています。

つい2週間前、大統領はバノン氏を高く評価していただけに、今回のコメントはその真逆なので、メディアは「バノン氏が墓穴を掘ってトランプ氏に切り離された!」と嬉しそうです。

これを通して、表向きは完全に、トランプ氏はエスタブリッシュメントの味方をした形になっているので、グローバリスト達からすると、今後は大統領と一緒にやってゆけそうだと思わせる結果になっています。しかしながら、バノン氏を悪者にすることで、反トランプ派を懐柔し、牽制することが水面下の目的でしたら、それはそれで面白い展開だと思います。

基本的には、トランプ氏とバノン氏の思想は同じですので、その辺を上手く水面下でわかりあっていてくれることを願います。
これが尾を引くか、数日で終わるかは状況をみてみないといけませんが、これで2人の間に取り返しのつかない亀裂が出来ないように切に願う次第です。 

強硬な反中国の立場をとるバノン氏が引き続き発言力を持ち続けることは、間違いなくこれからの日本の国益にプラスに働くわけですから、今後も何らかの形で関与してもらわないとマズいと思っています。


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