日米中の三角形をどう見るか
- 2010.01.22 19:16
1月22日(金)
あえばハッピー!!のあえば直道です。
昨年12月にもあらためて議論になった、「日米中の三角形のカタチ」
について、昨日の予算委員会でも、鳩山首相は、
小沢幹事長(正三角形)とはちがい、日米同盟を機軸とする、
というスタンスをコメントしていました。
日本側からすれば、日本とアメリカによる二等辺三角形を指向することが、
今は国益に叶う道ですから、あるべき見解です。
しかし、見方をかえて、アメリカからすれば、
実は「正三角形」にみえているかもしれません。
このことは、アメリカとしても、アメリカと中国を二辺とする三角形と
までは考えていない、という意味で、むしろ喜ぶべきことだと思います。
アメリカの中国接近は今後も続いていくでしょうが、アメリカにとって、
今の日本が見切るべき相手かといえば、そうではありません。
日本はアメリカにとって、第二位の債権国です(一位は中国)。
したがって、アメリカにとっては、ドルを売り浴びせられない
ようにする担保としての日本の価値は、実は大きいのです。
特にリーマンショック以降のアメリカにとって、経済的にも、
日本の戦略的地位は高いはずなのです。
なのに、政府は、そこにほとんど気づいていません。
今の日本の悲劇は、日米共通の東アジア戦略を見抜けず、
提示できないこと。そして、政府間の「対話のチャンネル」を
失いつつあることです。
このままでは、日米関係は漂流の一途をたどります。
直道

あえばハッピー!!のあえば直道です。
昨年12月にもあらためて議論になった、「日米中の三角形のカタチ」
について、昨日の予算委員会でも、鳩山首相は、
小沢幹事長(正三角形)とはちがい、日米同盟を機軸とする、
というスタンスをコメントしていました。
日本側からすれば、日本とアメリカによる二等辺三角形を指向することが、
今は国益に叶う道ですから、あるべき見解です。
しかし、見方をかえて、アメリカからすれば、
実は「正三角形」にみえているかもしれません。
このことは、アメリカとしても、アメリカと中国を二辺とする三角形と
までは考えていない、という意味で、むしろ喜ぶべきことだと思います。
アメリカの中国接近は今後も続いていくでしょうが、アメリカにとって、
今の日本が見切るべき相手かといえば、そうではありません。
日本はアメリカにとって、第二位の債権国です(一位は中国)。
したがって、アメリカにとっては、ドルを売り浴びせられない
ようにする担保としての日本の価値は、実は大きいのです。
特にリーマンショック以降のアメリカにとって、経済的にも、
日本の戦略的地位は高いはずなのです。
なのに、政府は、そこにほとんど気づいていません。
今の日本の悲劇は、日米共通の東アジア戦略を見抜けず、
提示できないこと。そして、政府間の「対話のチャンネル」を
失いつつあることです。
このままでは、日米関係は漂流の一途をたどります。
直道

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