悩乱改革 3
- 2011.01.17 20:04

1月17日(月)
あえばハッピー!!のあえば直道です。
本来、増税には、国民の忌避感が強いはずです。
それがなぜ、スウェーデンでは可能だったのでしょうか。
昨年の夏、現地に自分が視察に行った折、日本人会の
会長を努めたことのある経営者の方に、詳しい話を伺いました。
すると、スウェーデンでは、政治家に対する国民の信頼が
日本よりも強いから、とのことでした。
政治の透明性も、政治家のモラルも非常に高く、常に未来への
緻密な制度設計に基づいたビジョンと政策を提示するため、
目先の選挙対策に終始する日本の政治家とはレベルが違う、
といいます。
スウェーデンにおける福祉国家への歩みは、十分な経済成長による、
豊かな財源のもと、国民の国家に対する信頼と合意の上で進んできたのです。
政治不信、経済不振の真っ只中にある日本とは事情が全く異なります。
「成長なくして保障なく、成長なくして増税なし」を地でいくのが、スウェーデンです。
さきの経営者の方は自分にこういいました。
「今、不況にあえぐ日本が福祉国家へと舵を切ったら、日本は必ず破滅するでしょう。
スウェーデンとは、教育や経済成長などの社会的基盤があまりに違いすぎるからです」、
とのことでした。
直道
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